虚ろな十字架、東野圭吾

図書館でずっーと貸出中になっていて、ようやく借りられた。
いよいよ読書の秋である。
このところ、図書館通いして本ばかり読んでいる。
さて、この虚ろな十字架は
いくつかの殺人事件を通して『死刑』を考えるという。
法律ではなくて、被害者遺族からそれを見るというのがいかにも東野圭吾
最初は死刑になっても誰も疑わない残忍な殺人事件。
その遺族が再び殺人事件で殺されてしまう。
これも強盗殺人と思いきや、ここからが腕の見せどころ。
罪を犯した人たちの償いの仕方はいろいろある、というところが東野圭吾である。
最後には全ての登場人物がつながっていく。
最初は死刑の是非というのは重いなあと思っていたが
ちゃんと終盤は東野圭吾節で終わる。
殺人事件を人情モノで書いてきた東野圭吾にはこのテーマはやりたかったのではないか。
東野圭吾 新刊