御嶽山の憂鬱

先ほどのニュースで火山学者が解説していた。
その後、火山性地震についてどう考えるのか、という先ほど私が書いていた話に及ぶ。
するとこの学者は正直に答えた。
「もし、警報を出して空振りした時、何千人の人たちが登れなかったわけで…」
早い話が、警報を出せば圧力がかかるというわけだ。
学者は喧嘩などしたくないのである。
昨日の番組でも「日本の多くの山が登山禁止になる」と言っていた。
最たるものは富士山、れっきとした活火山である。
富士山を金づるとしか思っていない地元の人達は大反発だよなあ。
例えば、9月に入ってから火山性地震が起きているから、と言うだけで
「客が減った」と怒られるのである。
生活のためならいつ起きるかわからない危険などどうでもいいのである。
今回のような惨事になっても、地元のお土産店や旅館の主人が捜索に危険な山頂に行けとは言われない。
例え、何十人が死んだとしても、その直前まで金儲けしたいのである。
話を聞いているうちに、どんどん憂鬱になってきた。
人の命は実はどうでもいいのである。
もう一つ
私は小さい頃から長野の祖父母や叔父叔母から山登りは危険だと言われて育った。
実際、山登りの危険性は交通事故より大きい。(母数をどこに置くかでビミョーではある)
危険を意識しないで登山する人は少ないだろうけど、危険には変わりない。
御嶽山の投稿ビデオで「きゃー」と奇声を上げているシーンがあった。
怖い思いをしたくないのなら山に登るな。