広島土砂災害

昨日の午前のニュースでは死者数名とのことだったが
一日たったらとんでもないことになっていた。
自然災害の怖さをしらしめることになった。
とんでもない山の中に住んでいれば、
「こんなところに住んでいては危ない」といえるのだけど
現地は傾斜地ではあるが都市部である。
数十年災害は起きていないというし、こんなところは危ないと言うならば
日本のかなりの住宅地は危険地域になってしまうことだろう。
さらに、数時間で200ミリとか300ミリの雨が降れば、どんな地域でも
災害の可能性が高まるわけで。
そして、さらに悪かったのが深夜の事故ということ。
短時間の雨による災害なので、例え昼間であっても100ミリの土砂降りの中を
避難するのはかなり難しいことだろうし。
深夜なので雨音で危険を感じていたにしても逃げることはさらに難しかったはずだ。
いつものように行政に対して避難勧告などが遅すぎるなどとマヌケが批判しているが
そもそも数キロ範囲の集中豪雨、深夜ということを考えれば
実際の避難勧告などのタイミングの良い発令は不可能だったと思う。
こういう災害を防ぐ手立てを我々は持っていない。
東北の津波被害地域は海岸線に住むのはダメで高台にだけ住むことになったそうだが
過疎地域だからそんな悠長なことを行っていられるわけで
人口が20万とか50万という都市部でみんなが高台に住むことは不可能。
結局金持ちが高台に住んで貧乏人は下町に住むという構図になるわけで。
同じように、山間部の多い日本国土において大雨が降っても
土砂災害も水害も起こらない地域に全員が住むというのは無理。
津波と一緒で大雨が降ったら逃げるしか無いのだろうな。
日頃の避難訓練って大切なんだなあと改めて思った。