というニュース。
実際に大雨に遭っている方々はきがきではないだろう。
お見舞い申し上げます。
さて、ポイントは観測史上最多雨量である。
たまに、四国や九州に行くとわかるが雨の降り方が関東とは違う。
俗にいう豪雨が向こうでは普通の夕立なんだなあ。
テレビを見ていてもニュースにならない。
さらに、太平洋岸では台風の通り道で雨や風の災害は何度と無く経験しているだろう。
それで、観測史上最多雨量を観測というのだから、よっぽどすごいのだろう。
関東に住む私には想像を絶する。
その観測史上というのはどのくらいのレンジなのだろうか。
台風の大災害といえば55年くらい前の伊勢湾台風。
大雨の大災害といえば30年くらい前の長崎豪雨。
気象災害の不思議なところは同じ場所で短いスパンで災害が起きないということ。
だいたい、どんな年寄りもこんなの初めてだ、というから周期にすれば
80年以上となる。
科学的な気象観測の歴史は案外浅く小学生レベルの基本的な観測が明治後期、
科学的な観測が戦後、レーダーなどが登場するのは伊勢湾後である。
地球化学的なサイクルは100年くらいが単位だから
どんな人も、一生の間で洪水や大地震や津波など一度しか経験できない。
だからこそ、寺田寅彦の一文が生きてくるのである。
災害が起きるほどの雨や風はいつもその地域の観測史上〇〇になる。
もう一つ
例外があるのが、三陸地方の津波である。
こちらはサイクルが短く50年くらいで起きているようだ。
3.11は800年に一度という大災害になってしまったが。
よく取り上げられるのが、2つの小学校。
かたや全員が助かった、かたや多くの人命が奪われた。
津波に関しては前回の被害を経験した人がまだ生きていることが多い。
その教訓がその土地に生きているかいないかの差でしか無い。
お役所は、それを『避難勧告』とか『避難指示』などと役所の会議室で
四字熟語を並べているが、そんなんじゃ伝わらないんだよね。
3.11でもう少し学習したほうがいいのではないかな。