空中戦艦富嶽

土曜スペシャル『さらば空中戦艦富嶽 幻のアメリカ本土空襲』(1979年大映映像製作、NNN系列局)
というのを見た。
映画としてはちゃちな構成だと思いきや、テレビ番組だと聞いて納得。
古い映像で出てくる俳優もみんな若い。
調べてみたら
一回のみテレビ放映され、その後、2013年12月7日に日本映画専門チャンネルで放送されるまで、
再放送もビデオ化・DVD化も一切されなかった。
とある。びっくりした。けっこう貴重な映像だったんだな。
私が富嶽を知ったのは、小説『紺碧の艦隊』。
実際には飛ばなかったが設計図はあったことなどを知った。
それから注意してみるとSF小説には度々登場する有名な架空の機体。
このドキュメンタリーでは中島飛行機製作所の中島 知久平の生い立ちを今さら知った。
そう考えると、民放はとっくの昔にこの手の歴史検証番組を作らなくなった。
NHKも戦国時代や幕末に夢中で大正期以降は手を出さない。
特に太平洋戦争のネタになると、ひたすら悲惨だ、たくさん死んだの繰り返し。
歴史をねじ曲げているように見えてしまう。
軍部と中島 知久平のやりとりなど、都知事選の演説なんかよりはるかに興味深い。
写真は富嶽の写真などあるわけもないのでイーグルで。
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