18日19日のテレ朝ドラマ「松本清張」

久々の民放地上波のヒットである。
テーマが明確、昭和の未解決事件。
原作がしっかりしている、松本清張
キャストがすごい、田村正和ビートたけし
不自然な演出なしによく作りこまれていた。
2時間半の長さもちょうどよかった。

3億円事件
確かにあれだけの遺留品があるにもかかわらず、犯人像すら解明できないことに
当時の捜査にちょっと違和感を感じていたのも事実。
真犯人がかなり早い段階で死んだのではないか、という推理は多い。
謎解きをするのが警官でも探偵でもない、というのが素晴らしい。

黒い福音
この事件そのものは知らなかった。
戦後のゴタゴタの中での殺人事件としては、横溝正史がよく描いていたが
松本清張は違う切り口で興味深い。
後半の謎解きで、どんな外圧でもみ消されたのかが今ひとつわからなかった。