ダイ・ハード/ラスト・デイ

映画のレビューは久々である。
最近は映画とテレビドラマの境界線が曖昧になった。
さらに映画自体が興行後のDVD化やテレビ放映の利益を見込んでいる。
さらに、テレビドラマのクオリティが上がってますます境界線が曖昧だ。
ダイハードシリーズは「テレビじゃできないぞ」という心意気が感じられる。
80年代の大スターたちはとっくに還暦を過ぎ、アクションシーンは痛々しい。
前置きが長くなったが、ダイ・ハードはそういう映画なのである。
今回は舞台がモスクワ。
アクション映画の王道のカーアクションは半端でない。
資料を見ると使ったクルマは650台。そのうち廃車は132台とある。
これでもか、というくらいのカーアクションというより破壊シーン。
CGではなくちゃんと実車を撮影しているのは好感が持てる。
それ以外では、あまり褒められたものではない。
息子がロシアで逮捕されたと出向くのだが実はCIA。
ロシアでの工作活動が二転三転のどんでん返しばかりで何が何だか。
さらにチェルノブイリ事故を題材にするのだけど、描写や設定がテキトーすぎ。
高いところから飛び降りるシーンも何度かあって、どうして死なないのか。
ある意味アクション映画の王道なのだけどベタベタ過ぎて。
というわけで歴代シリーズの中で最低評価の汚名。
第一作の裸足で痛がるというディテールがシンプルなアクションを希望。
ネットで見たのが第6作が撮影に入るとのこと。
それも初心に帰って『ナカトミビル』が舞台になるらしい。
ラスト・デイだが最終回では無いらしい。