大都会パート2

石原プロモーションと言えば伝説の『西部警察』を挙げる人が大半だ。
が、私はこの大都会を一押し。
特にこのパート2は出色の出来なのである。
パート1で渡哲也の刑事路線の形ができあがった。
映画では「ゴキブリ刑事」などでもこの路線のまま演技している。
全ては西部警察の成功につながっていくのだけど。
パート2では当時売出し中の松田優作が準主役級で大活躍。
裕次郎松田優作は太陽に吠えろで共演したが、それこそ出たての頃。
渡哲也との共演も少ない。
一つの画面に石原、渡、松田が一緒にいるなんてよく考えれば貴重なのだよ。
内容も刑事ドラマの王道、見ていて飽きることはない。
さらに松田優作がいい演技をして全体を引き締めている。
スカパーで一挙放送が始まったので嫁さんと見入ってしまった。
嫁さんは初めて見るようである。
昨日の休日、映画は1本しか見なかったのはそんな訳だ。
レンタルで借りるか有料放送でしか楽しめない貴重なコンテンツである。
放送は77年。
エンディングで新宿の空撮シーンが出るのだけど
ビルが少ないのである。
京王プラザが最初、その後3角の住友と黒い三井、甲州街道の近くにKDD
裾の広がった安田ビルしかない。(調べてみたら今は損保ジャパンビルだそうだ)
野村ビルの建設が始まったところ、という時代である。
この頃はビルの展望台に上がれば景色が良かったのだけどね。
最初のタイトルシーンでは警視庁近辺の空撮。
警視庁はまだ茶色い。
高層ビルは霞ヶ関と貿易センターと国会だけ。
30年一昔とはよく言ったものだ。(誰も言っていない)
IMG_7709