友人からこんな相談のメールを受け取った。
『キングソフトで3500円程度でフル機能が手に入るとのことですが、私は名称だけは聞いたことがある程度で何も分かりません。
今回購入するパソコンは子供二人が使うもので高校大学のの提出書類、データとして問題ないのでしょうか？？
キングソフトオフィスのメリット、デメリットは何でしょうか。分かれば教えて下さい。』
90年代前半までMSDOSの時代は、パソコンのソフトといえば一太郎とロータス123だった。
黒い画面の時代はこれしか無かった。
ところが90年代後半になるとそれまで栄華を誇ったNEC98に代わってDOSVが台頭してくる。
価格が安いことに加えて、パーツの汎用性が高い。
一種の黒船だな。
そして、Windows の一般化とともにワード・エクセルが日本でも出始める。
当時のパソコンのチラシを見ると一太郎ロータスモデルとワード・エクセルモデルを選択できた。
もともとWindows はマイクロソフトの製品であるから、出来れば一緒に売りたいと思ったかどうか
いつの間にか標準ソフトとしてワード・エクセルが定着した。
後にセット販売のMSOfficeとなるのだが、プリインストール版以外で入手しようとするとその価格に驚く。
DELLのHPで調べるとワード・エクセルのみで2万5千円もするという。
パソコン本体が5万円前後で購入できるのでなんと本体の50%の価格である。
一太郎も似た様な価格なので決してボッタクリとは言えないのかもしれないが。
私は2年前までアキバやネットで中古のソフトを安く購入するのがいいと助言してきた。
私もそうしている。
ところが、ネット環境の飛躍的な改善によって幾つか選択肢が出てきた。
一つがWEBソフト。
幾つかのサイトでワード・エクセルに相当する機能をWEB画面で扱えるようになった。
次にフリーソフト。
一部の市役所などで標準ソフトとして導入されている。
ところが、それほど普及しなかった。
MSOfficeに比べて極端に機能が制限されていること。
さらにインターフェイス、画面がアレンジされていて使いにくいこと。
さらに、ファイル形式が完全互換でないため持ち運んで相手のパソコンで扱いにくいこと。
そこでである。
最近のWEBソフトは相当良くできている。
私がよく使うのはgoogleのスプレッドシートかな。
多少、違和感はあるが慣れればほぼエクセルと同等の使用感。
さらに、私の古いOfficeでは読めない「.xlsx」という拡張子もすんなり読み込めた。
今時、ほとんどのPCはネット環境にあるのだが、やはりHDDのソフトで使いたいという需要もある。
そこで出てきたのがKingsoft Officeである。
売価は3500円くらい。
こちらはこの値段でパワーポイントも装備であるからMSOfficeの1割程度の価格。
さらに、インターフェイスもMSOfficeとほとんど大差ないので、会社と自宅で使い分けるときでも使いやすい。
さらに、拡張子やファイル形式もほぼ完全互換ということで、私が知る限り何の問題も不都合もない。
個人的にはgoogleのWEBソフトでほぼ間に合っている。
が、ちゃんとインストールして使いたいという人にはKingsoft Officeを薦めている。
蛇足だが
Kingsoft でおすすめなのがセキュリティソフト。
比較的性能が良い上、お得なのである。
どのくらいお得かはHPなどで確認されたし。
