大晦日

晦日というのは月末のことである。
この読み方は当て字で三十日をみそかと読む。
本来の意味を調べてみると晦(つごもり)がただしい。
月が太陽に近すぎて姿が見えないことから「月隠」(つきごもり)が変化した晦(つごもり)と変化。
太陰暦では毎月の最終日を言うようになる。その翌日が新月だ。
農家では三十日そば(つごもりそば)を食べる習慣から年末にそばを食べる風習が今に残った。
ちなみに
正月に食べるようなものはそのほとんどが保存食である。
甘辛くもしくは酸っぱく作るのは保存のためというのも大きい。
餅にしてもしかり。まあ良い餅は3日でカビがはえるけどね。
歴史や理屈をなにも考えずに、高級おせちを自慢しあったり馬鹿騒ぎするというのは正しくない。
そもそも本来の日本の正月はもっとあとなんだよね。
欧米の太陽暦を採用して無理やり日本の風習や文化をねじ込んだに過ぎない。
それでも、親元を離れて生活している人たちが帰省して数日を過ごすというのは
無理やりねじ込んだにしても意義があることなのかな。