日本の恋と、ユーミンと。

昨日のブログで当時の最新のオーディオで聞いた時の感動、と書いた。
古い曲のデジタルリマスターは最近のお約束だが、バンザイと思えるものは少ない。
基本的に当時のマスター音源を尊重しているせいもある。
ビンクフロイドの狂気のSACDくらいのダイナミックなリマスターがあっても良い。
このユーミンのベスト盤は見事なデジタルリマスターである。
リーフレットなどを読んでもどこにも技術的な記載がない。
というわけでググってみた。
バーニーグランドマンというマスタリングエンジニアが担当しているということ。
日本の恋と、ユーミンと。では2年振りにリマスタリングを担当しているそうだ。
以前からユーミンのアルバムを担当してきたそうで、彼女のもしくは正隆氏の音楽を熟知している。
自然であるが明らかに良くなっている。
特にボーカルの生々しさを前面に押し出した感じ。
定位も決まっていて部屋にユーミンがいるようだ(褒めすぎ)。
90年代にアナログレコードがCD化された。
私は大半を入手したが、この時代はアナログのノイズがなくなることだけでありがたがっていた。
そして、その音がスタンダードとして聞いてきたわけだ。
当時、良く言われていた『デジタル化すると音が薄っぺらになる』という印象が少なかったのは
実は鬼才バーニーグランドマンのおかげだったと今さら知った。
(すべて彼が担当したかどうかは確認していないけど)
というわけで朝からDISK2と3をずっと聞いている。
ほんの少しだけ、バブルに向かう80年代の高揚した雰囲気を味わっている。
私はこの頃スキーに夢中だったなあ。
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