小論文、日本のエネルギー

先日、小論文の書き方について助言を求められた。
テーマは「日本のエネルギー問題」
いかにもイマ風な小論文のテーマである。
せっかくだから、ヒントをメモ書きしてみた。
水力発電
ダム建設などの自然負荷が大きすぎる。
火力発電
今のところ最も高効率な発電だが、輸入の化石燃料に依存している。
また、CO2排出などの環境負荷が無視できなくなっている。
原子力発電
CO2排出なしという、クリーンで高効率な方法。
3.11以降危険というレッテルが張られてしまったが。
ある程度の人にはわかっていることだが
このクリーンとか高効率という言葉に設置と廃棄の要素は入っていない。
作るのに莫大なコスト、とくに地元に落とすお金はバカにならない。
そして、3.11で浮き彫りになった廃炉のコスト、廃棄物の保管処理コスト。
全部足すと火力発電を上回る。
つまり、高効率ではなかった。
太陽光発電
今、夢の技術と推進されているが、パネルに使う半導体の精製のために
結構な電気エネルギーを使うことはあまり知られていない。
また、耐久性は20年ぐらいと言われる。
つまり、20年後には莫大な廃棄物処理にエネルギーとカネがかかることになる。
つまり、電気を使って太陽光発電して電気を作っているという構図になる。
風力発電
自然エネルギーの最右翼。
ブレードの回転による環境負荷がたまに取りざたされるが大したことはない。
それより問題なのはメンテナンスコスト。
雨ざらしで回転し続けるブレード、減速ギアで高回転で回り続ける発電機、
機械への負荷は貨物トラックよりも激しい。車検が必要になる。
その上、風がないと止まってしまう。
お陰で巨大な充電施設も必要になる。
潮力発電、地熱発電
エネルギーを効率良く取り出すのが難しい。
というわけで
今の問題としては、今ある原発を稼働させるのが一番だとわかる。
ポイントなのは長期的に見た時の話。
手立てがないのである。
地面から掘り出した石油を燃やすことがいかに効率が良かったか今さらながらよくわかる。
今の日本は3.11で感情的になり原発を止めてCO2を排出しまくっていて
原油価格上昇など手伝って世界から批判を浴びている。
他に手立てがないのである。
桑田佳祐の歌詞に素晴らしいのを発見。
『舵取りのいない泥の船はどこへ行くのか?』