昨日の原発問題

昨夜のニュースでは原発問題をかなり大きく扱っていた。
一つが東京での原発廃絶集会。
福島の事故があるのに大飯原発の再稼働はけしからんという。
別に事故を起こして止まっていたわけでもないのに再稼働はけしからんというのもなんとなく。
この状況で福島第一原発を再稼働したというなら、私も声を荒げての反対派になるところだが。
福島県民と放射線被害を受けている私の住んでいる地域までは
絶対反対という気持ちになるのは仕方ないところだが。
もう一つが18年後かの原発を考える意見なんとか会。
マスコミは「こんなの茶番じゃないか」と騒ぐ人をクローズアップ。
以前に政府主導の説明会で仕込みをしたことが問題となったので
今回は大手広告代理店が企画しているという。
それにしてはお粗末な展開。
仕込みをやめてパネラーとして意見を言うように変えただけだ。
あまり代わり映えがしないというのが大方の意見だが。
私は多少深読みをした。
民間が企画したのならもう少し上手い構成の仕方があったのではないか。
「茶番だ」と文句をいう人達が目立って良くない、ではない気がした。
百戦錬磨の代理店がこの企画でどんな意見が出るのかすべて織り込み済み。
つまりわざとやったのであろう。
「茶番だ」という人たちが仕込みだった可能性まである。
このニュースは10万人集会と対比させて報道されることは間違いない。
政府は基本的に必要悪として原発を稼働させたい。
そこで原発の安全性を話題にせずにある程度遠い未来を主題にした。
もう一つは、選択肢に原発を少しは残すというのも入れておきある程度の支持をとった上で意見を言わせる。
マスコミや反対派は当然、「電力関係者だ」、「茶番だ」とののしる。
原発絶対反対の人はそういう意見を聞こうとはしない、考えようとはしない、という構図を作り上げている。
3.11以降どんなに安全性を訴えたところで、だれも信用しようとはしない。そこで路線変更。
反対派は未来も考えずにやみくもに感情的に反対している、というイメージを作りたかったのではないか。
という、私の深読みである。