大津のいじめ事件

たくさんのニュースコメントを読んでみた。
何人かが書かれていた「報道加熱しすぎ」というのが一番同感出来た。
しかしながら、マスコミ批判だけでは済まされない。
その一つが、教育委員会の会見である。
若い人達は「腐っている」と酷評する。
教育現場では生徒のことを「こいつが悪い」と言えないようである。
立場なのか、人権なのか。
いじめが原因で…となれば学校が教え子を殺人に関与したと証明してしまうわけで。
できればそれを避けたかったと推察した。
しかしながら、それを遂行するためにあまりにも小細工、隠蔽しすぎた。
自分たちの保身の発言をマスコミや世論は許してくれない。
彼らは許してくれないことを理解していなかった。
記者会見で開き直ったり、知らぬ存ぜぬという態度をとれば吊るし上げられることは
過去の例を見れば明らかなのにな。
印象に残っているのが、焼肉店食中毒事件。
開き直った社長は翌日土下座することになった。
かなり前だが、ホテルチェーンが障害者用の施設を設置しなかった事件。
これまた開き直った社長は翌日涙の会見をすることになった。
今回の教育委員会のあの態度も、開き直りに近い態度のように見えた。
アンケートではたくさんの事実が上がっていたこと、
すでにその内容の一分がリークしていたことから見てもあの態度はダメだな。
頭を下げてあやまったほうがよほど良かった。
縦社会の現場でもトップがああだから『右向け』といわれれば右を向く。
徹底的に隠蔽しようとしたのが被害者家族の逆鱗に触れ、訴えられ
警察の強制捜査という最悪の事態になってしまった。
危機管理能力の欠如、ここに極めりである。
もう一つ、確かな確証はないのだが
どうもいじめた側は何かの役員だか会長だかの子供だと聞いた。
そういう奴が幅をきかせていばったり、いじめたり
それを学校側でもかばったりなんていうのは古風な学園ドラマのようだ。
今時、そんな事があるのだろうか。