スバルが好調なわけ

先週の朝のTBS「がっちりマンデー!」で富士重工の吉永社長が出演した。
レガシィ」や「インプレッサ」や「BRZ」が販売店から足りないと言われるくらい、今売れているという。
業績好調の理由を「差異化」と「絞り込み」の結果としている。
差異化に関して、足して2で割るような開発はしない。そして誰も手掛けていないコンセプトを織り込んで、他社と比べられないようにしている、と語っている。
藤忍氏のブログでも書かれている。
そのコンセプトは「安心と楽しさ」という、切り口。
スペックではなく、コンセプトで差別化する。
そして絞り込みに関しては、フルラインアップの品ぞろえをやめて、強みに特化している。
以前、日経ビジネスでも吉永社長が語っていたが、トヨタの傘下に入ることによって、
ハイブリッドの技術を手に入れ、小型コンパクトカーと軽自動車はOEMで調達する。
それによって、スポーツカーの開発に経営資源を集中している。
さて
私もこの10年スバルのディーラーに通い続けている。
いつ行っても景気がいいとは言いがたい。
ジャスティのようなコンパクトカーをやめてしまい先代インプレッサからは3ナンバー。
つまりスバルには小型車がなくなった。
ガソリン高騰など手伝って売れるわけがない。
ところがである。
客は必ずいるのである。
スバリストという。
実は私もその一人なのだが。
上記の社長の発言で「足して2で割るような開発はしない」というのがスバルの真骨頂。
燃費ではなく走りに振っているのである。
ハンドルを握って満足度とは走りなのである。
車内が広くて7人乗れるなんていうのは運転手には関係ないのだ。
スバリストはそれを知っている集団なのだ。
もう一つはなんといってもアイサイトだよね。
本来スバリストとは関係なかった客層を取り込んでいる。
インプレッサが3ヶ月待ち、BRZは8ヶ月待ちのようだ。
販売台数を見ると大したことないのだが、この20年はこんなに売れることを
想定してラインを組んでいなかったからしょうがない。