P3CとP8A

kankan0610- 212
我が家からほど近い下総基地では日夜P3Cの飛行訓練が行われている。
P3Cは対潜哨戒機、日本の海の防衛の要である。
導入は1961年、もう50年選手である。
とは言っても4発のプロペラエンジンはパワフルで機動性も高い。
次期対潜哨戒機はP8Aという機種に内定しているという。
写真をみるとどこかで見たことがある。
ボーイング737ERをベースにした機体だという。
それにしてもボーイング社はどんだけ737で儲けるつもりなのか。
世界のどこへ行っても見ることができるベストセラー機体だ。
日本でもローカル線、LCCと大活躍である。
737の歴史は古いが現行の800を737と呼べるか疑問だと言われるくらい
実際の機体は初期とは全く別物で大きさも含めて共通の部分はほとんどない。
もうひとつ。。
自衛隊や軍隊で使用する飛行機には耐久性とリスク・マネージメントが要求される。
特にエンジンに関しては4発が基準になってきた。
双発機でエンジンが1機ダウンすれば即エマージェンシーである。
4発なら1機ダウンしてもほぼ通常の運航ができるという。
しかしながら、現在の航空技術、エンジン技術は十分に進歩していて
4発なら、という時代は過去のもの。
双発でも十分実用であるという考え方に移行している。
80年代後半からの民航の双発機がそれを裏付けている。
当然のことながら双発のほうが製造コストも運用コストも安い。
自衛隊にはいつ頃やってくるのだろうか。
737というのは今ひとつありがたみがないけどね。