AVアンプ届くその二

10年前のアンプと新しいアンプと比べると外見で決定的な違いがある。
それは、HDMI端子である。
10年前というのは絶妙な時期で新機種には装備され始めた頃。
これは液晶テレビやハイビジョン、BDの普及とも重なる。
ところがHDMIと言ってもいくつか種類がある。
正確に書くとバージョンがある。
最初の頃はデジタルのまま映像と音声を一度に転送できる、というのが売りだった。
次の流れはBDが一般化して5.1ch以上のマルチチャンネルが出てきたとき。
最新のアンプは9.1chにまで対応している。
ただし、それだけのソフトが存在するかどうか。
音声のマルチチャンネルへの対応でHDMIは唯一の転送アイテムとなる。
次の流れは3D化。
今度は映像のデータ密度が高くなったためのバージョンアップ。
これは一般ユーザーでも3Dを楽しむ人がいるので知らなければならないかも。
私の今度のアンプは大幅な型落ちのため3Dには未対応、入力も少ない。
ただし、今度からはBDに入っているマルチチャンネル音声、
ドルビーTrueHDDTS-HD Master Audio などが新世代のサラウンドである。
06年頃から出始めて07年頃からアンプにデコーダーが乗っかってきた。
ところがである。
BDに入っているマルチチャンネルをあますことなく再生するにはHDMIだが
最高音質を引き出すとなると話は違ってくる。
HDMIは映像データも同じケーブルで流れるため相互干渉して音質を落とすという。
専門誌を見ると同じデッキから音声と映像を別に取り出したり、HDMIと光出力を別に取り出すとある。
我が家には複数のBDがあるのでマルチチャンネル用に一台だけアンプにHDMI接続した。
光出力は音声専用のためロスや干渉が少ない。
ほかの本には光より同軸デジタルの方が音質が良いとある。
マルチチャンネルと音質は一致しないというのが面白い。
ただし、それよりもっと大事なのはそれが聞き分けられる機械と耳を持つことである。