国家公務員 給与削減法が成立

ニュースコメントを見ると、妥当だ、甘い汁を吸っているから仕方ない、などなど
敵視したような言葉が並んでいる。
もちろん、原発推進を仕事にしてきた公務員や無駄な事業をゴリ押しした公務員は
確かに全く無駄な人件費だったわけで、敵視される値する。
しかしながら、そういう奴らはほんのひとにぎりの特殊な人で一般の公務員とは違う。
大卒40代で600万円は本当に高額なのか。
税金やら社会保障やらで手取りは500万円を切るかもしれない。
中高生の子供がいて家賃なり住宅ローンなりを支払っていれば生活はギリギリ。
いい生活をしているように見えるとすればダブルインカムか悪いことしているか。
ただし、甘い汁を下っ端まで吸わせるバカはいない。
たいていは既得権益のある管理職だけであろう。
残りの95%以上の公務員は無駄遣いせず、悪いこともせず、上司に反抗もせず、
どんなに嫌なことがあっても転職せず、勤め上げるのである。
その上、いい格好しいのトップの連中が改革だの変革だのいいながら
いちいち仕事を増やしてくれるもので時間的精神的余裕がどんどんなくなる。
何故か「これはいらないんじゃないか」といういかにも無駄な書類提出がなくなることはない。
そんな環境でちょっとでも失敗すれば、下手すれば新聞沙汰になり吊るし上げ、更迭である。
そして、さらに給料を引かれるというのだから公務員はいい仕事である。
ぜひ、これをご覧の前科のない若い皆さんもちょいとばかり人より勉強して公務員になって
安定した生活を楽しんでいただきたい。
もう一つ
国家公務員給与が給与水準の基本となっていることを考えると、
すぐに地方公務員にはね返ることは目に見えている。
そうなると、民間の給与水準に反映されることもおおいにありうる。
また、公務員の人数が多いことを考えると、消費が当然冷え込んで
公務員でない人たちにストレートに影響が及ぶだろう。
実は、どんどん下げればいい、と言うような立場の人が一番割りを食うことになる。