「家を買う理由」を『自宅を買うな』著者がすべて論破

「家を買う8つの理由」とは
【1】家賃を払っても賃貸住宅は自分のものにならない。
【2】年をとると収入が減るが、自宅ならお金がかからないから安心。
【3】年をとると賃貸住宅が見つけにくい。
【4】金利が低く不動産価格が下がっている今が買い時だと思う。
【5】何かあった時に売却してお金にできる。
【6】自宅の方が設備もいいし、自由にリフォームできる。
【7】賃貸住宅は世間体が悪い。
【8】自宅を持っている方が一人前に見える。
だそうだ
『自宅を買うな』著者は
「まず【1】についていえば、家賃とローン支払い合計を比較して『あまり変わらないなら買った方が得』と結論付ける方が多いですが、そうではない。
これは【2】にも共通していえることですが、自宅を購入すると購入時にローン手数料や団体信用生命保険料などの諸費用のほか、ランニングコストとして火災保険料や固定資産税、さらにマンションの場合は管理費や修繕積立金なども別途かかってくる。そこまで考えたら、自宅ならお金がかからないとはとてもいえません。
 【3】ははっきりいえばウソです。私自身、賃貸住宅の大家ですが、年齢にかかわらず部屋を貸しています。高齢化社会になればサービスは一層充実していく」
などなど、大人ならだれもが知ってそうな知識で論破していく。
基本的に比較するのであれば
住宅購入の総支払額+固定資産税+修繕費+マンションなら共益費などの総額
引くことの、売却金額、割ることの住んでいた月数である。
多分、著書を読めばそのへんの検証が行われているのだろう。
多額のローンを残して利子も含めて月賦で返済となると支払いが終わる30年前後は
さらにかかる固定資産税や修繕費など賃貸より得とは思えない。
さらに、30年住んだ家の売却額(価値)を考えると、持ち家が得とは思えない。
ただし全く同条件の家となるとビミョーかな。
書かれているように賃貸のほうがどうしても狭いとか設備はあるもので、ということになるから
当然、安っぽく住んでいることになるだろう。そのぶんコストも安い。
結論はその辺で、安っぽく住むことに不満を感じにくい人は賃貸でいいし
世間体や見栄えを気にするのならそのぶんのコストを余分に支払っての持ち家ということ。
ただし、リタイア後の賃貸は確かにキツイだろうな。
著者は平気だと書いているが収入も保証人もいない老人を住まわせる賃貸があるかな。