都心で積雪 事故やけが相次ぐ

記事の最後のスカイツリーの落雪というのはたしかに怖いね。
雨つぶや雪などは質量が比較的軽いので空気抵抗と相殺されて
1m/s程度の速さにしかならないようだ。
ちなみに時速に直すと3600倍して1000で割るから3.6km/hとなる。
ところがである。
例えば重さ500g程度の氷のかたまりが高さ300mから落下したとしよう。
500gとは500mlのペットボトル飲料と思えば良い。
ベランダから落としてみるとわかるが(良い子はしないように)
地面に落ちるときはそれなりの威力がある。
空気抵抗を無視して計算すると
v=gtの公式に代入することになる。
1秒後に9.8m/s、2秒後に19.6m/s、3秒後は29.4m/sとなる。
進んだ距離は0.5gt2なので
300=0.5*9.8*t2 を解く。
t=7.8
したがって、最初の公式より
9.8*7.8=76.5  秒速76.5m
時速に直すと275キロとなる。
空気抵抗を考慮しても時速200キロ近いスピードで氷が落ちてくるわけで
鉄砲で撃たれるようなものである。
ちなみに
500gの物体の重力は4.9N(ニュートン)である。
これが秒速50m(時速180キロ)で落ちてきた時の衝撃(運動エネルギー)は
E=0.5mv2 より
625J(ジュール)になる。
これは60kgの大人が高さ1mの高さから飛び降りた時の力をペットボトルから受けるのに等しい。
なんて話を物理の授業にしているわけで。