イレッサ訴訟控訴審、遺族側の請求棄却

こういう裁判って難しいよね。
どちらにも言い分があるしどちらにも正しいように感じる。
だからこそ、何回も審議することになるのだろうか。
ちょっとニュースを検索してみたのだがわからないことがあった。
それは肺炎で死亡したという女性の状況である。
ニュースでちらっと聞いたのは末期の肺がん患者だったということ。
肺がんは進行にもよるが重篤ながんのひとつである。
特に進行しているとなかなか治りにくいと聞く。
私の伯母もあんなに元気だったのに肺がん治療を始めてからみるみる衰えていき
2年くらいで死んでしまった。まだ50歳代だった。
何かいい薬はないのかと、親族であちこち聞き回ったものだった。
がん治療というのはいつも死と向き合う悲しい戦いである。
副作用が無い治療薬などないと思う。
副作用で死んでしまうというのは悲しい事だが
だからと医師にクレームをつけたり製薬会社や国を訴えてお金を勝ち取るという考えには
今ひとつ賛同できない。
これまでの薬害や官民の隠蔽に対する訴訟とは明らかに異なる。
ただし、賛同できないだけでどちらが正しいという意見ではない。
病気による生き死に、それを支える医療には、決定的な過誤が無い限り
運命と受け止めるというのも悲しいがひとつの考えか。