キムタク、南極大陸

ネットニュースを見ていたらキムタクの南極大陸が15%とあった。
初回22%から右肩下がりを続けているそうだ。
我が家でも録画して見ているのだが話がかったるい。
そのくせ、一番説明が必要な所がはしおられている。
たとえば、第一話
世界会議で敗戦国日本は…と否定的だったのになぜか観測が許される。
政府で最初は予算などつかないと言われたのに、募金活動が始まったと思ったら
いきなり出発の段取りになった。
結果がわかっているからいいだろうという、安易な構成だな。
2話では船旅で何度も嵐にあうのだがそれが唐突だよね。
まるで、真夜中に氷山にぶつかるかのようにいきなりどーんと嵐。
観測隊を南極に残すというくだりも、当然、計画にないのだからダメだというのだけど
船の上だけで何故か決まってしまい、政府はすんなりOKである。
隊員は一人元気まいいのがいていちいち周りに噛み付くというお決まりのパターン。
隊員に調理師や通信士や犬の世話係や医師が必要だと選抜されたのは良いが、
南極に置いてきてしまって帰りの船旅はどうなるのだろうか。
とにかくディテールが甘すぎて。
そのくせ、キムタクや犬のアップの場面がやたら多い。
NHKの朝ドラ並のホームドラマだな。
というわけで、倍速再生でとっとと見ているわけだが。
こんな甘い気持と計画で南極観測したのかと逆に悪く思われるのではないか。
ある意味、これがかなりリアルなのかもしれない。
当時の日本は南極観測にしても原発にしても工業化にしてもみんなやっつけ仕事で進めていた。
南極観測は失うものは無かったが、原発は今年やっつけ仕事がバレちゃったし
無理な工業化は60年代から水俣病や大気汚染という公害を生んでしまう。
今回、一番やっつけ仕事だとわかったのはTBSの制作だな。