シルビア

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この記事の79年に三代目S110がデビューする。
それまでの流麗なクーペと違ってカチッとしたノッチバックに。
ロングノーズに角目4灯、精悍な顔つき。
何よりの特徴がボディに対してタイヤがやけに内側にあること。
ツライチがかっこいいとされる正反対の発想だ。
これはわざとではなくて、ベースとなるシャーシが一回り小さいバイオレットのものを流用したため。
その上に立派なボディをのせたためにこんなことになった。
ところが当時の雑誌はタイヤ屋さんを儲けさせるためと揶揄した。
このクルマを買うような若者はいじりたがる。
ワイドタイヤがすっぽり入るボディは逆に魅力的だったわけだ。
えーとこのお坊ちゃんの私の友人も乗っていたなあ。
ところで、それだけ人気もあったいま見てもいいデザインだと思われるS110の評価は低い。
そのひとつは、先にも書いた一世代前のちっぽけなシャーシ。
トレッドが狭くオーバーハングが長く、いかにも運動性能が悪そう。
もう一つがこの頃デビューしたZ18、Z20エンジン。
2プラグという画期的なエンジンだったようだが、思ったほどパワーが出ていない。
さらに燃費が異常に悪い。
燃費の悪さはこのあとのSR、CAにも受け継がれてしまう。
90年代まで燃費の日産となる。
まあ、他のメーカーも大したこと無かったのでそれほど気にならなかったけど。