フロントグリルがワッペンのように切り取られて見えるのでそう呼んでいる。
先代のゴルフのカタログがあった。
この世代のゴルフは大きな転機となった。
TSIエンジンの導入である。
モデル後半からはGTはターボとスーチのツインチャージャー、それも1.4Lである。
さらにDSG導入となる。
試乗させてもらった。
エンジンパワーがものすごい。
カタログ値では170馬力となっているがどう考えてもインプレッサターボと遜色ない。
スーチを組み込み低速からトルクが出ているから特にそう感じるのかも知れないが。
聞くとドイツの数値は日本のものより相当辛めに表示されるとのこと。
日本の規格なら220馬力くらいと言っても文句はでないだろう。
ところが、サスはやや固め、ロールは抑えられているが路面の追従がいまいち。
ハンドリングはヨーロッパ的で悪くないが少し鈍い。
そして何よりではじめのDSGは発進から相当違和感がある。
走りだしてしまえばATより快適かも知れないが。
なんでも出始めというのはこういうものだ。
とんがった所がやけに好きだ。
09年に6代目にFMCしたのだが現行モデルは上記の不満を全てなくしてしまった。
現行モデルの完成度は猛烈に高いものになっている。
この直前に確か社長が代わったそうで、新社長がワッペングリルが嫌いだったそうだ。
というわけでニューモデルは水平のグリルになったといわれる。
長くなったが
現行モデルになってから試乗がしづらくなった。
日本に入ってくる台数が大幅に絞られているとのこと。
現行モデルは世界で売れているらしい。
先進国で売れていないのは日本なのだ。
日本人は大きくない高級車という価値観が無いという。
そんな日本市場をフォルクスワーゲンは切り捨てている。
これはフォルクスワーゲンだけの判断ではないが。