ケンメリ


白鳥アーカイブス2009より。
朝日新聞
先日、ケンメリスカイラインのネタを書いたが新聞にも「ケンメリ」ネタが。
ただし、本題はこの当時CMで使われた音楽と北海道美瑛の景色の話だった。
今でも観光客が美瑛のケンメリの木を見に来るそうだが
その大半はケンメリの意味も由来も知らない。
近くにあるペンションに実車や資料があるそうだ。
昭和40年代はこうしたTVCMが社会現象になってしまうほど
クルマとTVの影響力は大きかったのだと感じる。
とは言っても
このケンメリスカイラインの発売直後に悪名高き排ガス規制が施行され
ケンメリGTRは200台を生産して販売中止。
その他のメーカーのスポーツタイプも次々に販売中止に。
残ったこのスカイラインも排ガス規制のパーツを取り付けられて
パワーが出ない、回らない、燃費が悪い、というひどいエンジンになる。
メーカーはクルマの性能でのCMはあきらめて、こういったイメージCMに
せざるを得なかったと考えられる。
この時期、販売されていたDOHCエンジンはトヨタの2TGのみ。
ソアラやニューマンスカイラインRS、セリカGT4などが発売されるまでの
数年間(約10年)クルマの世界は冬の時代を迎えることとなる。
ケンメリはその冬の象徴でもあった気がする。