原発の発電コスト

本日の日テレ『バンキシャ』で興味深い話。
原発は本当に必要かというのを検証。
当然原子力に代わるエネルギーを考えるわけだが、自然エネルギーはコストが高い。
番組内で出てきたコストは下記HPより見ることができる。

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(財)エネルギー総合工学研究所HPより
 発電方式別の発電原価試算結果(1kWh当たりの発電費用、円)
水力 8.2〜13.3
石油 10.0〜17.3
LNG 5.8〜7.1
石炭 5.0〜6.5
原子力 4.8〜6.2
太陽光 46
風力 10〜14

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原子力は発電コストや効率、環境負荷でも有利だと説明される。
ところが番組では本当のコストを算出している。
私はいつもここでイニシャルコストや廃炉廃棄物処理のコストも算出すべきだと書いているが
バンキシャのアプローチは違うところにあった。
それはよく言われることだが、地元に落ちる『電源地域振興補助金』。
調べてみるとものすごくたくさんの名目の交付金が存在する。
これも含めた今年度のエネルギー対策特別会計は7,621億円だそうだ。
財源の税金だが電力料金明細のナントカ税というのがあてられているらしい。
この中の原発推進にあてられている経費も算入すると単価は12円を越えて風力と同等になる。
これに使用済み核燃料処理施設や廃炉に関わる経費を考えるとかなり割高。
風力なんて実は不安定でコストが意外にかかるエネルギー源だが資源のない日本で
他に選択肢が無いのではないかとまとめていた。
さらに、ベストなエネルギーなどなくすべてに欠点があることも明示していた。
今後、原発に頼るエネルギー政策は転換するだろうから、本気で考えるべきだ。