エネルギーと低成長

電気はエネルギーなのでどこからか調達しなければならない。
一番手前は発電所だがその向こうは化石燃料原子力だ。(エネルギー保存則)
化石燃料は無くなりそうだし環境負荷も大きい。
原子力は現状では立場がよわい。
というわけで節電をすれば経済活動が滞る。
経済活動という運動もその動力にはエネルギーが必要なわけで。
同じエネルギーで余分に運動するためには効率を上げるしかない。
しかしながら空気抵抗やら熱エネルギーの損失やら、
経済活動の効率を下げているクレイマーの処理やら、
理論値の100%には遠く及ばない。
一部の電気で動くものを人力に頼るとすれば人件費というエネルギーが必要。
これがまた効率が極めて低いのである。
今話題になっている自然エネルギー
この気まぐれな自然を利用するというのはもっと効率が悪い。
つまり、私たちに残された方向は低エネルギー、低効率ということになる。
当然経済成長とは真っ向からぶつかるもので両立もむずかしい。
とりあえず電気エネルギーで考えれば昭和30年代ぐらいまで生活を戻すこと。
どこの家庭も15A程度。
ちょっと豊かな人はマイカーを持っていた。それも360cc。
営業マンはスクーター、カブで移動していた。
配達はミゼットが活躍していた。
当時に比べれば個々の製品は消費電力が少なくなっているわけで。
150年近く続いた大量のエネルギーで経済成長させるという社会構造はいよいよ終末となるか。