今回は都営荒川線の車両について観察してみた。
とは言っても、今まで全く興味がなかった車両なもので何のうんちくもない。
さて、最初の写真は比較的新しいタイプのレトロ調の車両である。
初めて観たときは思わずシャッターを切ったが、そこそこの台数があること。
よくみるとデザインだけレトロ調で逆に目新しいことがない。
などの理由でそれほどの価値は見いだせない。乗り心地はよかったけど。
次の写真は京成町屋駅ホームからの有名なポイント。
走っている中で最も都電らしいのはクリーム色の7000系。
ところが車内広告でいよいよ全廃だと書かれていた。
7000系は見た目は綺麗だが1950年代後半から製造されたものを更新しながら使ってきたとのこと。
とくに70年代に都営荒川線として独立、78年のワンマン化あたりで今のデザインになったとのこと。
左の赤いのは09年から運用が始まった8800系。今回は乗る機会はなかった。
おしゃれではあるがそれ以上の魅力がない。
荒川線のちょうど中央付近に『荒川車庫前』という電停がある。
車窓からは保存車両と基地の入口が見える。
早速、途中下車してみた。
まずは更新以前の7500系。
こちらは7000系より少し新しくて1960年代の製造。
70年代の都電廃止にいたるまでの新造車だった。
この色といいゴツゴツした感じといい、やっぱりこれだよなあ。
どうせなら新造車もこの形で作って欲しいと思うのは私だけか。
こちらは5500系。
調べてみると1954年製とある。
台車までカバーがかかっていてボディも半流線型。
全面二枚窓も当時の流行ですな。
これは今流行のLRT風にも見えるのがおしゃれだな。
今の都電がどうもしっくり来ないのは車両のデザインや塗装だけでない。
パンタグラフである。
昭和の時代の都電といえばパンタグラフとは言わずに
『架線集電ビューゲル』というのが正しいようだ。
この形が都電の象徴でもあったのだが今はみんなパンタグラフ。
8800系はシングルアームときている。
オールドファンとしてはちょっと悲しい。