『いのち』の大切さ

最近、交通事故よりも自殺でしんでしまう人のほうが圧倒的に多くて
『いのちの大切さ』という話は学校現場でもマスコミでも多く聞かれる。
そこで問題になるのがどういう観点でいのちを見るかである。
『死』というものを全否定すると間抜けな精神論になる。
死なない人などいないのである。
どんなに健康な人でもいつか死ぬ。
全てを否定することは不可能である。
病気や事故で死んでしまう人はどうなのか。
当人を責めてもしょうがないし、家族を責めてもしょうがない。
おまけに『いのち』を『生命』に置き換えてみるともっと矛盾する。
牛やブタが血を流して死ぬところは見たくないがハンバーガーは大好きだという。
以前におじいさんが鳥をしめたのを見てから鶏肉が食べられなくなったという人がいた。
自分に都合のいいだけの『生命』論はもううんざりだ。