新成人実行委がアダルトグッズを配る

表題だけ見れば何の問題もない。
法に触れるようなこともしていない。
話のいきさつをじっくり読んでいくと非常識ではある。
しかしである。
この小さな事件には今の社会の本質が見え隠れしている。
ひとつは子供たちに(二十歳の子供)運営を任せたということ。
ちゃんとチェックをしたかどうかは二の次で運営を任せたことにある。
つまり、大人たちが人を見ていないのである。
見ているのは運営とか予算とか企画書とかの書類のみだ。
今の多くの大人は人を見ないで書類や肩書きだけ見て物事を決めている。
決まってしまえば、面倒なことは部下や下請けに丸投げである。
航空機自動車の製造や運行など安全に関わる仕事や
家電などの高額なプロダクトや食品などはそんないいかげんな
ことをしていたらクレーム、リコールで会社は倒産してしまう。
ところが役所の人間はそんな危機感など微塵もない。
あるとすればこういう事件が起これば立場が悪くなる程度。
人を見る目がないお役所の人と常識がちょっと足りなかった二十歳の子供たち。
実は非常にバランスがとれていたと考えられる。