東野圭吾『赤い指』

実は読んだのではなくTBSのドラマで観た。
東野圭吾お得意の身近な殺人事件。
登場人物があたふたしながら追い詰められていく。
これだけなら普通のサスペンスなのだが、さすが東野圭吾である。
ちゃんと最後にどんでん返しと人間ドラマを用意してくれる。
東野圭吾の作品はむやみに殺人事件が起きない。
そのひとつの事件にいろいろな人間ドラマを絡ませる。
特にこの加賀恭一郎シリーズはその傾向が強い。
さらにひとつひとつの画面やエピソードにきちんと伏線を張っている。
ストーリーに無理がなく破綻しないのでのめり込める。
この作品で東野圭吾は60冊目だそうだ。
ものすごい才能である。