トヨタ新型ヴィッツを見るだけ

TVCMでよくやっている新型ヴィッツを見にネッツ店に行く。
ところが出てきた営業マンが「本日は発表会だけで試乗車がない」という。
仕方なく展示してあるクルマのインプレッション。
スタイルはだいぶよくなった。
先代の間延びした、ある意味ファニーなデザインからきりっとした感じに。
プリウス、オーリス、ウィッシュ、ラクティスと最近のトヨタ顔である。
個人的に嫌いではない。
走らせたわけではないが、ドアの建て付けなどボディ剛性はよくなったか。
乗り込んでみるとダッシュボードはシンプルで直線的。
車内が広く見える工夫があるという。
シートに座ってみると、視点は案外低い。これは好印象。
ベンチに座る感じではなく、運転席に座る感じだ。
私のような大男が座ってもヘッドクリアランスが十分。
シートもスポーツシートのようにヘッドレスト一体式。
シート高や前後の調節も十分な範囲があり誰でもベストなポジションが…
と言いたいところだがシートを下げれば足は窮屈ではなくなるのだが
ハンドルがものすごく遠くなる。
そしてブレーキペダルが手前すぎる。
つまりシートをどんなに下げてもカカトとヒザの位置関係は変わらない上、
ハンドルの位置も変わらないから窮屈、ブレーキの踏みにくさは改善されない。
これは日産車のコンパクトも同様で乗っていると右足がツリそうになる。
ヒザがハンドルに当たるため足首を思い切り手前に曲げないとブレーキが踏めない。
180cm以下の人にはわからないだろうな。
どうしても身長150cm以下の女性もターゲットになっているからしかたないだろうけど。
せめてハンドルがテレスコピックになっていればいいのだが
150万円以下のクルマにはたいてい付いてない装備だな。
というわけで、実際走らせてみないとクルマの良し悪しは評価できないが
この時点で私には向かないクルマだと判明してしまった。