フォルクスワーゲン、Golf Touran

先にもここで書いたが狭い日本に大柄なミニバンばかりである。
たいていは一人か二人乗車で空気とイスを運んでいる。
さらに最近の国産車の流れで大柄になり排気量も増している。
5ナンバー車とは言っても全幅はほとんどが1690であり、規定いっぱいである。
1980年代までのクラウンやセドリックもこの寸法だったわけで。
当時のスターレットパルサーなどは現在の軽自動車に近い。
現在はコンパクトカーが1.3から1.5L
2Lクラスの乗用車はだいぶ少なくなり、このクラスの大半がミニバンである。
さらにミドルクラスの乗用車はほぼ2.5か3Lになっている。
ミニバンもこのへんに含まれている。(重さ的にも)
狭い日本で由々しき事態である。
さて、本題。
そんな日本をあざ笑うかのようにヨーロッパではダウンサイジングが進んでいる。
とくにフォルクスワーゲンは急先鋒であり、多くの車種を1.5L以下にしている。
ゴルフやポロならわかるのだが今回取り上げたのはGolf Touranである。
全幅1780なのでアルファードクラスである。
見た目がゴルフっぽいので小さく見えるが近くに行くと大きい。
エンジンがゴルフと同じ1.4TSIである。
ツインチャージャーで馬力は出ているので動力性能に問題はない。
日本人の「大きいと立派だ」「エンジンがでかいと立派だ」という
貧乏臭い根性がある限り国産ではこんなクルマは当分でないかな。
ただし、理由はある。
日本は極めて平均速度が低い。
ゴーストップが多く、トルクが求められる。
ターボでパワーを得ても低回転では効果が低い。
ターボ付き軽自動車の燃費が悪いのはそこである。
日本で売られているGolf Touranはまだ先代のゴルフの顔である。
が、ヨーロッパでは現行のゴルフの顔の新型が発表になっている。
1.4LTSIは磨きがかかっているそうである。
日本でもこういうミニバンを作れば私のミニバン嫌いも変わるかもしれない。
(でも買わないだろうけど)
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