結果論としてはヒドイニュースである。
悪天候の中、ボートで湖に出るなんて。
そこでポイントを整理してみた。
1.本来の話
学校にとって生徒が怪我するというのは何よりもまずい。
子供が活動する以上怪我するというのはある意味当たり前。
鬼ごっこをしていたって転んで膝をすりむく。
ところが、そんな遊びの中でも怪我をすると誰が加害者かと
さわぐバカ親がかならずいるのである。
子供を溺愛するがあまりのバカ親と訴えて金をせびるチンピラ親。
どちらにしろ学校側としては歓迎しない。
思春期になって親離れが始まると親はようやく悟ってあまり騒がなくなる。
それでもそれまでのうちは騒ぐ親が多いらしい。
小学校の管理職は休み時間はとにかく校内を歩きまわるときく。
怪我をする行為は排除する。
このような過保護が子供の教育に良くないことはみんな知っているが
訴えられたら負けであるから仕方がない。
2.公務を優先する
子供が学校からもらってくる予定表を見ると、ものすごい行事の数。
運動会や文化祭、集会や芸術鑑賞会、遠足や旅行、合唱や学芸会。
行事のたびに、計画やら練習やら事前指導が入る。
さらに教員はそのための会議や準備、生徒には見えない行事(研修会や監査)
などが生徒用の予定表の見えないところにびっしり書かれている。
特に旅行行事等は鬼門である。
生徒から金を集めているからである。
台風などはわかりやすい荒天なので中止してもそれほど文句はでないが
ただの雨降り程度だと判断が難しい。
とりあえずボートに乗って、実績だけ作ってすぐに中止というのが望ましい。
そんな大人の事情が見え隠れする悲惨なニュースであった。
学校管理下で死者を出してしまったことは教員として最大の失策である。