最後の卵も捨てるトキの気持ちがわかる

絶滅したからと、人工的にゲージの中でひたすら繁殖活動。
ある程度増えたからといって、ホイと放り出して
ちゃんと子作り子育てしろという。
まあ、普通に考えたら虫のいい話だよなあ。
トキにもその辺の人間のしたたかさというか勝手なところが見えたのか。
いよいよというところで拒絶反応、反抗期といったところか。
これを今の日本に置き換えてみよう。
政府の連中も、この何十年間箱物アスファルトに集めた税金全部使っちまった。
年金や保険料も先のこと考えないで箱物。
あとは自分たちの私腹を肥やす、天下り先確保に全部使っちまった。
その分国民は苦しくなると子作りを後回しにする。
その上、教育の予算を大幅に削って、(予算は多いのだがみんな箱物と
天下り先確保に使った)子育てもないがしろにしてきた。
そのつけが回りまわって少子化に拍車がかかった。
自分たちの食いぶちの税収が下がるのは面白くない。
今更ながら子育て支援だの、無償化だのというのは単なるバラマキであり
教育や子育ての環境がよくなるわけでない。
こんなささくれた教育の被害者たちがトキのように
せっかく生まれてきた命を親が捨ててしまう事件が多発している。
トキ絶滅の張本人が生め増やせと言っているのを横目に
タマゴを捨てたトキの姿が今の日本を映し出しているように思えた。