科学の進歩と事業仕分け

去年の「二位ではいけないのか」で一躍話題の中心ななった科学の進歩。
こういう科学の研究はすこぶる効率が悪い。
理由は簡単で試行錯誤しているから効率が悪いのである。
会社でも自分のやり方を押し通そうとするあまり周囲から迷惑がられる人はいる。
この場合は、周囲に「こうすればもっとうまく行くのに」という答えがある。
ところが研究というのはその答えを探すのが仕事である。
何度も失敗しながら進むしか方法が無いのである。
大発見や大成功、ノーベル賞をとったときだけもてはやすが
彼らも何十年も無駄と呼ばれる時間を所有している。
研究内容や方向性がかぶっているので統合すべきとの話。
これも伊勢丹とそごうが合併するというのと根本的に違う。
研究というのは同じテーマであっても、研究者によってアプローチが違うから
一緒にやれと言われても相容れない部分が多すぎる。
この辺が経済や法律しか勉強していない人、何でもお金とビジネスで
考えてしまう人には理解できない理科系の研究の世界である。
特に口八丁手八丁で議員になった金の計算にたけた人には理解できないだろうな。
という批判があったようで今年はこちらの仕分けはトーンダウンとのことである。