3月の登別温泉旅行


吹雪の新千歳に降り立った。
もちろん屋内は快適な温度なので問題ない。
早速ツアーデスクへ行って送迎バスの手配をしにいく。
すると担当の人が「登別行きは2時間後です」という。
なんだよ、早く温泉に入りたいのに。
予定通りでも宿に着くのは18時すぎ。
それまで夢見た登別温泉に入れない。
聞こえるように舌打ちしてその場を離れる。
ちょうど小腹がすいた頃なのでターミナル上階へ登ってビッフェレストランへ。
窓際の席からはスポットの飛行機や滑走路が見える…ハズだったが
おりからの吹雪でタキシングの飛行機もうっすらである。
もし、晴れてたにしても新千歳のターミナルは滑走路エンドのため
離発着の機体が撮影しにくい。
また、新ターミナルになって自衛隊との滑走路の供用がなくなり
自衛隊機を観察することもできなくなったのが悲しい。
2時間も足止めされるのは納得できないが
私は飛行機をゆっくり見ることができたし
嫁さんは空港内のおみやげ屋をゆっくり見てまわることができたし
怒り心頭という程でもなかった、かなあ…。
バスは定刻にバス停に来たので乗車。
ところが運転手が盛んに携帯電話に話しをしている。
話を聞くと、この吹雪で高速道路が通行止めで
宿に何時につくのか見当がつかない、とのこと。
空港をでて国道まではスイスイ走ったがそれはほんの5分程度。
国道の苫小牧方面は片側2車線が大渋滞である。苫小牧ICまで小一時間。
ICの表示は「通行止め」
運転手は少し反対方向に曲がって苫小牧市街を迂回する道を選んだ。
渋滞はそれほどではないが週末の夕方の吹雪ということもあり流れは遅い。
苫小牧市街を抜けるのに空港から1時間半。
登別までまだ60kmの表示がある。
すっかり暗くなったところで一区間だけ高速の開通部分を走る。
圧雪路ではあるがバスの運転手はいいペースで走る。
関東では考えられない。
その上、ICのカーブでも結構なスピードで通り抜ける。
地元のプロドライバーだから当たり前だがたいしたものである。
結局宿についたのは19時半をまわっていた。
すぐに飯を食えとの事で念願の名湯に入ったのは21時過ぎだった。
本来なら羽田から3時間足らずで着くはずだったのに
7時間近くもかかってしまった。
安いツアーだから仕方がない、天候が悪かったから仕方がない
と自分に言い聞かせた。