最近のメガ盛りに思う

私も例外にもれず12歳ぐらいから猛烈な成長が始まった。
とにかくどんなに食べてもすぐにおなかがすく。
おふくろは毎日1升近くご飯をたいていた。
安い豚肉を炒めたおかずを朝からもりもり食べていた。
中学3年間で30cm近く身長が伸びた。
というわけで親は私を絶対に外食に連れていかなかった。
お金がもったいないそうである。
就職しても適度な運動をできる環境にあった私は
いい気になってモリモリ食べていたため中年の今となっては
医者から「肥満」と診断されている。
そんな10代20代の私であったらこんなメガ盛りはさぞ喜んでくっただろう。
ただ、若い人達はそれでいいのだろうが、大人がメガ盛りを喜ぶのは
いかがなものだろうか。
ご飯を1kgがそんなに素晴らしいことなのだろうか。
もし、一人前で足りなければもう一つ頼めばいいではないか。
こういうご時世なもので仕方が無いのはわかって入るが
外食産業もこんな貧乏臭い企画でマスコミに露出するのも妙に悲しい。
でもねぇ、
太るかどうかは別にして、こんな大盛りをもりもり食べられるなんて
憧れてしまうのではないだろうか。
それは貧乏かどうかでなく、生物としての本質である。
たくさん食べて元気なものが生物としては良いのである。
人間以外の生殖行動をする生物はそういうオスがメスを獲得する。
私たちのDNAは、メガ盛りに惹かれるのである。