デップ主演『アリス』、初日興収『アバター』超え

デップ主演だから人気があるのではない。
もちろんデップの演技力は定評があるけど。
何よりも3Dにほかならない。
思えば映画100年の歴史の中で、サイレントからトーキーの進化以来の
大変革であろう。
もともと映画は人間の五感に直接働きかけるもの。
はじめて写真が動いているのを見た人は感動しただろう。
はじめて映画からセリフが出たときは感動しただろう。
その後も画質や音声の進化はつづいていたが根本的な進化ではなく
一歩一歩の進化であった。
ところが、アバターからの3Dはそれまでのアトラクションとしての
3Dではなく映画としての3Dであることが大進化である。
まだ3D黎明期であるがゆえ、ここまでの大ヒットとなった。
今後も3D作品は増えていくのであろうが、同時に映画そのものの
クオリティが要求されるのは言うまでもない。
デジタルマスタリングで3D化を噂されているタイタニック
となれば、名作の3D化もこれから増えるのであろうか。
配給会社は新たな企画、撮影なしに封切り出来ることで
うまみがある話ではないか。
私の好きなSF作品が3Dで見られることに期待する。
まずはバックトゥザフィチャー、スターウォーズというスタンダード。
次にプレデターシリーズを高画質高音質の3Dでリマスターしてくれないか。
巨匠キューブリックの名作「2001: A Space Odyssey」を3D化してくれると
嬉しいのだが、なんだか酔いそうな気がするのは私だけか。