VWのセールスマンにきく

私は外車を購入したことがないのでわかったようなことは言えないのだが。
外車は何でも割高である。
修理点検費用も高く感じる。保険料も高い。
そして何よりも割高に感じるのが下取り価格の低さである。
購入するときの高価を嘲笑うかのような安い金額である。
中古車の価格は需要と供給の関係があるのでいかんともしがたい一面はある。
話変って
車検を2回通すつもりなら極端な人気車種でない限りその価格差は縮まる。
いいクルマ、気に入ったクルマに長く乗るのであれば
余程故障しやすいとか整備などにカネがかかりすぎるというのでなければ
外車も国産車も大差ない。小差はあるだろうが。
ところが外車は割高に感じる。
VWのセールスがいうには
客はゴルフの金額を聞いて大げさに驚き、そんな高いのは無理だという。
セールスは試乗してみることを強くすすめるが大半は帰ってしまうそうだ。
そういう客の特性はクルマを大きさで価値を判断すること。
「小さいのにこんなに高いの?!」とよく言われるそうだ。
残念なことに乗用車を購入する日本人のかなり多くがどれだけ大きいか、
どれだけ車内が広いかを判断基準にする。
ゴルフはシンプルなハッチバックのボディに技術がギュッと濃縮されている。
そういう中身の良し悪しという価値観は多くの日本人は持ち合わせていない。
その証拠にスポーツの名のつくグレードの多くが外見を派手にしただけ。
この10年は7人乗りのミニバンにスポイラーやワイドタイヤを装着して
カッコいいと乗ってる人がいかに多いことか。
ゴルフやアウディの設計思想と対局にある考え方である。
軽のタントやワゴンRに200万円もかける人、エルグランドやアルファード
テレビやオーディオやナビ、ワイドタイヤやドレスアップパーツを付けて
チンタラ走っている人には、小さいけど高価なクルマの価値などわかるはずもない。

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したがってVWゴルフは今やライバルがいないぐらいの現行車ではダントツの
完成度なのだが、日本ではこの先もそんなに売れないのだろうなあ。