信州まつもと空港取材記


無駄な公共事業の最右翼と称されるのが地方空港。
諸説はあるがその先駆けとなったのが松本空港である。
空港そのものの歴史は古く1960年代にさかのぼる。
一般人の輸送だけでなく地場産業エプソンの人や物資の輸送
ヘリポート、個人所有の小型機など細々と運営していた。
ところが、例の長野オリンピックを契機に公共事業…。
ジェット機のため滑走路は2000mになってA300やMD87などが離発着するようになる。
その後はだいたい想像の通り。
現在は廃止路線が増えてジェット機の運航も終わってしまった。
DHC-8が数便飛ぶのみになり多額の赤字にあえいでいる。
まあ、ここまではちょっと調べれば書いてあることだが。
ここからが取材。
ポイント1
市内から15kmも離れていて交通の便がかなり悪い。
空港の周りの道路整備も今ひとつ。

ポイント2
ジェット撤退にはいくつか理由があるのだが、面白い理由がその立地。
国内最高標高の空港であることはさておき、その周囲にアルプスがそびえる。
乗客は乗鞍や穂高などの名峰を見ながらの降下は楽しいのだが
パイロットにとっては静岡空港の立木問題の比では無いらしい。
たとえ滑走路を3000mにしても777などの大型機の着陸は難しいらしい。

ポイント3
県民や松本塩尻市民にとっては赤字と言われようと我が空港と愛着はある。
地元の人たちで適度ににぎわっているのが面白い。
たかだかDHC-8の離陸の時も見送りも含めてこの大盛況である。
たいしたことのない見学デッキには大きな看板で見学無料の文字が。
聞くと開港当時は入場料200円、その後100円に値下げ、最近ようやく無料になったそうだ。
私の前を歩いていたオバハンは100円玉を手にしていた。
「アラ、100円はどこで払うのかしら」と言っていたので間違いない。

ポイント4
松本空港信州まつもと空港になったのはリニューアルの際、当時の田中知事の
鶴の一声だったらしい。こういうセンスも彼らしい。
後に地方空港にはニックネームを付け足す傾向が強まった。

***「こち亀」初回視聴率12.2%

こち亀ファン、こち亀世代としては微妙な気持ちで見始めた。
何と言ってもTV局の大人の事情でまたまた主役がジャニーズ。
原作の設定は30代なので香取が抜擢されるのは実は正しい。
しかし、原作の両津は胴長短足毛深いかっこわるい男という設定は
完全に無視された。
しかしながら、その他の配役や映像処理はなかなかよかった。
タケシやベッキーなど数字や話題を取るための小細工が鼻につくが
親父の銀治郎が石井というのは笑えた。
個人的には1話にあれだけ盛り込まないで、25分1話くらいの乗りの方が
原作にさらに近くなると思われる。
香取の両津はイメージには合わないが、表情やハイテンションの言動など
それなりにがんばっているのではないだろうか。
視聴率が今ひとつなのは8月1日の夜という、各地夏のイベント
花盛りとかぶってしまったのも多少あるのかな。