新プリウス 1か月で受注18万台

プリウスには欠点がない。
先進の未来的なメカニズム、燃費がよい。
5ドアで使い勝手も良い。走りも思ったよりしっかりしている。
デザインは好きずきだが一目でプリウスとわかるのがよい。
オマケに価格も割安。政府の後押しまである。
金額を抑えた時点で売れるべきにして発売された。
それ以外に理由がある。
まず半数以上が50代のオッサンだそうだ。
彼らが免許を取った頃は昭和40年代の終わり。
万博からオイルショックの激動の頃。
スカイラインは箱スカからケンメリにFMC、GTRも存在。
フェアレディZの発売、S20、L20の全盛時代。
三菱はGTO、FTOいすゞはペレット、
トヨタセリカ発売、レビントレノの27時代。
マツダはRX3やコスモが人気があった。
ファミリーセダンでもマークⅡやローレル、ブル、ランサー、アコード。
ポイントなのは5ナンバー、2Lである。
排ガス対策車はさすがに不調なエンジンも多かったが
上質な5ナンバー車が星の数ほど並んでいた。
90年前後税制が変わって自動車税がナンバーに依存しなくなってからは
無意味な3ナンバーがトレンドとなって市場は広がった、かに見えた。
ところがクラウンは別格としてもマークⅡやアコードもかなり大きな
クルマになり最低でも2.5Lのエンジンだ。
スーパーの駐車場には入れにくいクルマばかりになった。
本来日本の道路で使いやすいハズの2Lクラスが今や風前の灯火だ。
プリウスは全幅が1700mmを超えてしまって残念ながら3ナンバーだが
1.8Lクラスとしても使いやすい大きさで良くできたクルマである。
日本はひたすらアメリカの方向を向いてアメリカのまねをしすぎてしまった。
おかげで日本にあったクルマの定義をアメリカに無理矢理合わせていた。
プリウスは世界標準と日本人の価値観が合致した珍しい事例だ。
プリウスはマークⅡやローレルに乗っていたオッサンにぴったりなのだ。