昨夜のニュースから今朝の新聞をみて驚いた。
電子黒板・太陽光発電…小中校に 「スクール・ニューディール」とある。
例のばらまき補正予算で今年度だけでも数千億円
計画全体では1兆円だそうである。
内訳はというとなんとも悲しい。
話題の70万円なりの電子黒板が各校1つ、太陽光発電などおおよそ
普段の生徒たちの活動には関与しない物に多額の予算が付く。
同じ日付のニュースで学校の耐震が6割程度しか無いこと。
発表していない自治体を考えると半数の学校が危ないそうである。
こういう現実の問題は無視してITの予算が肥大している。
また、経費節減とかで教員の給料削減より先に非常勤職員の給与が大幅カットになった。
数も減ったし講師の活動も大幅に制限されてそのしわ寄せは教員と生徒に行く。
教育の質が下がることを意味している。
さらに耐震工事よりももっと深刻なのが校舎の老朽化とヨゴレである。
以前は10年から15年に一度は外壁塗装の工事をしていたが予算が無いとのことで
昭和40年代の校舎はどこも水あかで真っ黒である。
トイレや教室も推して知るべし。
保護者会などで一度子供の学校をよく見るとわかることだ。
都市圏の学校で真夏の授業は大変である。エアコンも扇風機もない。
いきなり1台だけ電子黒板を置かれて「活用せよ」とはひどい話だ。
パソコンをいきなり何台も置かれても数年経てば機械もOSも古くなる。
そんなことはおかまいなしにひたすら予算消化のために特定業者のために
無意味な使われ方をするのは現場の人間でなくても納得できないだろう。
官僚は一体何をみて何を考えているのだろうか。
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